ページレイアウトアルゴリズムとは

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ページレイアウトアルゴリズムとは

※本記事は、2016年公開当時の情報を基にした記事です。

ファーストビューに多くの広告があり、スクロールしないとコンテンツを見つけることができないという経験をしたことはありませんか?ページレイアウトアルゴリズムはそうしたページの評価を下げるというアルゴリズムです。
今回はページレイアウトアルゴリズムに関し、押さえておきたいポイントをご紹介します。

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ページレイアウトアルゴリズムとは

ページレイアウトアルゴリズムとは、Webサイトを訪れた最初に目にする領域(above the fold・ファーストビュー)に多くの広告があり、ユーザーがスクロールしないと独自のコンテンツを見つけることができないページの評価を下げるというアルゴリズムです。2012年1月にGoogleによって発表されました。

こうしたレイアウトは、ユーザーが本来読みたいはずのコンテンツの閲覧を妨げ、ユーザーが望んでいない情報(広告)だけを見せられるというユーザビリティ上の問題があります。そのため、Googleはページレイアウトアルゴリズムを導入しました。

とはいえ、必ずしもファーストビューに広告を入れるなという話ではありません。Googleは、ファーストビューに「通常量の」広告を配置するサイトには影響を与えず、「過剰な」広告を持つサイトのみ評価を下げると明言しています。

参考: Inside Search: Page layout algorithm improvement(Google公式ブログ)

アルゴリズムアップデートについて詳しく知りたい方はこちら

過剰な広告の基準とは

過剰な広告とは、いったいどの程度を指すのか。Googleはこの点に関して明確な指標は明かしていません。
Googleは、ページレイアウトアルゴリズムが影響を与えるサイトを次のように表現しています。

  • ページ上部に独自コンテンツが見つけるのが困難な程、過度な広告が掲載されている
  • 広告に押し下げられ、ファーストビューに独自のコンテンツがほとんど見えない

 

参考: Inside Search: Page layout algorithm improvement(Google公式ブログ)

定性的な表現ではあるものの、使いにくくなるほど広告がファーストビューで表示されている場合と押さえておけばわかりやすいかと思います。

\疑問や不明点はお気軽にご質問ください!/

ページレイアウトアルゴリズムへの対策

2012年の導入時、ページレイアウトアルゴリズムによって影響を受けたサイトは全体の1%未満だとGoogleは明かしていますが、影響を受けた可能性がある場合は、どうすればよいのでしょうか。

ユーザーにとって有益なコンテンツをファーストビューに配置する

SEOの観点からも、ユーザビリティの観点からも、有益なコンテンツがすぐに目につくファーストビューに配置されることは重要です。

SEOを意識することも大切ですが、自社サイトのユーザーエクスペリエンスの向上のためにも、訪問するユーザーに、よりわかりやすくページの情報が伝わるようにページレイアウトを設計することが大切だといえます。

異なる画面解像度に適したサイトのレイアウト

ユーザーの環境により、実際にユーザーが目にするページが、開発者の見ているページの見え方と異なることがあります。解像度が高い場合に見えるページが、広告に占領されていなかったとしても、解像度が低くなった際に、広告がページ上部を埋め尽くしてしまう場合があります。

特にスマホ画面では注意が必要です。スマホは画面の表示範囲が狭く、広告がファーストビューを多く占めてしまうことが多いです。

アクセス解析ツールや、複数のデバイスなどを用いて、異なる画面解像度でページがどう見えるかを確認するとよいでしょう。

ページレイアウトアルゴリズムの注意点

上記のような対策を実施し、ファーストビューの広告の占有率が低くなったとしても、すぐに評価が戻るわけではありません。

Googleによると、ページレイアウトアルゴリズムは、Googlebotがサイト内の十分な量のページを再びクロールし、処理した上でレイアウトの変更を評価します。典型的なウェブサイトの場合、Googlebotが十分な量のページを処理し、レイアウト変更を評価に反映するのに、数週間はかかるようです。

またこの過程は、サイトのページ数やGooglebotがいかに効率よくクロールできるかなど、さまざまな要因に影響を受けるため、場合によっては、数日で終わることもあれば、1カ月以上かかる場合もあります。

ページレイアウトアルゴリズム更新の流れ

ページレイアウトアルゴリズムは、全3回にわたり更新されました。

1回目:2012年1月19日
2回目:2012年10月9日
3回目:2014年2月6日

1回目の更新では、英語検索のうち1%以下に影響を与え、2回目の更新では、英語検索のさらに0.7%に影響を与えると発表されました。
3回目の更新では、影響の範囲は明記されていませんが、前回と同様影響範囲は小さいものと考えられています。

まとめ

ページレイアウトアルゴリズムは、Above the fold(ファーストビュー)に多くの広告があり、ユーザーがスクロールなどしないと、独自のコンテンツを見つけることができないページの評価を下げるというアルゴリズムです。

なお、ファーストビューの広告を全面的に禁止するものではないので、そこは誤解しないようにしましょう。
しかし、スマートフォンの場合、無意識の間に広告の専有面積が大きくなってしまった、ということも考えられるため、広告の表示方法に関しては特に気をつけましょう。

SEOについてさらに詳しく知りたい方はこの記事も読んでみてください。

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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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