ハミングバードアップデートとは
※本記事は、2016年公開当時の情報を基にした記事です。
検索エンジンのアルゴリズムであるハミングアップデートについて説明しています。
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目次
ハミングバードアップデートとは
ハミングバードアップデートとは、会話形の検索キーワードや、意図を汲み取りにくい検索キーワードに対して、そのキーワードの背景と文脈を理解してより関連性が高く的確な検索結果を提示するためのアルゴリズムです。
ハミングバードアップデートは、低品質なサイトの排除やスパムサイトのインデックス削除などを目的にしたパンダアップデートやペンギンアップデートとは質が違い、ユーザーの検索行動の質を改善するものであり、Googleの検索エンジンのランキングアルゴリズムの技術基盤自体の刷新に位置付けられるものでした。
Search Engine Journalの記事では
Googleは検索エンジンのエアフィルターを交換しませんでしたが、エンジンブロック全体を交換しました。
という表現でハミングバードアップデートが表現されています。
引用元:How the Google Hummingbird Update Changed Search
※注:エアフィルターはパンダ、ペンギンのような低品質のコンテンツを検索結果に出さないようにすることの比喩と考えられます。
また、このハミングバードアップデートではセマンティック検索の考え方が重要になります。
簡単に言うと、セマンティック検索は、検索文から検索ユーザーの意図や目的を検索エンジンが適切に理解し、ユーザーが求めるものに即した検索結果を提供するための技術のことです。
参考:セマンティック検索とは?
このセマンティック検索の実現のために、ハミングバードアップデートが公開された。と言っても過言ではないでしょう。
ハミングバードアップデート導入により変わったこと
①会話型検索の向上
ハミングバードアップデートによって、会話型検索の処理能力が特に上がったと言われています。
アップデート以前は例えば「五反田駅の近くの泊まれる場所で安い所」という長い検索キーワードで検索すると、意図した検索結果が返ってこないことが多々ありました。そこで「五反田 ホテル 駅近 安い」などと単語に区切って検索をしていました。
しかし、このアップデートによって口語調の検索でも、適切な検索結果を返せるようになりました。2022年現在では、さらに発展しホテルのリストまで検索結果上に出してくれるようになりました。
そしてこうした口語調の検索への対応は、現在の音声検索に繋がっていきます。
②曖昧な検索にも適切な回答を返せるように
多くの検索は、検索意図が明確ではないキーワードでされることが多いです。
例えば「ハンバーグ ランチ 人気 東京駅」などとロングテールキーワードで検索している時は、東京駅(近く)でハンバーグが食べられる人気のお店を探していると推測できますが、「ハンバーグ」だけでは具体的に何を探しているのかわかりません。
そこで、下の画像のようにレシピ、由来、成分表、近くのハンバーグ屋さんなどを網羅的に表示し、ユーザーの検索意図に対応させているのですが、こういった仕組みもこのハミングバードアップデートの考えが反映されています。
まとめ
今では上記の検索結果や音声検索などは当たり前ですが、こうした変化はハミングバードアップデートによってもたらされたものでした。
アップデート公開のタイミングではそれほどまでに大きい影響はなかったようですが、このアップデートにより小手先のキーワード調整のようなテクニックの重要度は下がり、ユーザーの検索意図に合うコンテンツを用意するといった本質的な取り組みがより重要度を増すようになるなど、現在にも通じる大きなアップデートであったことは間違いないです。
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