DAUとは?数値の活用方法とMAU・WAUとの違いについて解説

DAUとは?数値の活用方法とMAU・WAUとの違いについて解説

1日あたりのアクティブユーザーを示すDAUはアプリやサービスの人気度を図るために重要な指標です。有効活用することで、更なるサービス向上につなげられます。

ただ、DAUがどんなものなのか、どう役立てていけばいいのかなど、わからないとこも多いでしょう。

そこでこの記事では、DAUについて以下のことを解説していきます。

  • DAUとは?
  • DAUの計算方法
  • WAU・MAUといった他の指標との違い

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DAUとは1日あたりのアクティブユーザー数のこと

DAUとは「Daily Active User(デイリーアクティブユーザー)」の略語で、1日あたりのアクティブユーザーを指します。

dau

アクティブユーザーとは、一定の期間でウェブサイトやアプリを利用したユーザーのことです。つまりDAUは、1日あたりどのくらいのユーザーがサービスを利用したかを計測する指標になります。

特にSNSのようにユーザーが頻繁に利用するサービスでは、DAUが重要です。例えばゲームアプリにおいて、サービスをほとんど利用しないユーザーと毎日ログインしているユーザーとでは、一般的に後者の方がサービスへ課金する傾向にあります。

DAUはサービスによって売上などに強く関連し、KPIに設定されることもある指標です。DAUを測定し、改善することで結果的にサービスの売上改善につながります。

DAU率の計算方法

DAUは単純に1日あたりのアクティブユーザー数で計測することもありますが、登録者数に対するサービスを利用したユーザー数の割合(DAU率)で表すこともあります。

DAUの計算方法は下記のとおりです。

DAU率=(1日でサービスを利用したユーザー数)/(登録者数)

計算方法:1日のサービス利用者数 / 登録者数

例えば、登録者数100万人のアプリで、ある日のサービスを利用したユーザー数が30万人だった場合は、DAU率=30万人/100万人=30%となります。それに加え、次の日にCMの効果で登録者が新たに20万人増加し、さらに最近使っていなかったユーザー10万人も利用したとしましょう。

元の利用者30万人をキープすることができれば、60万人/120万人=50%がDAU率になります。DAU率は「Googleアナリティクス」や「Adobe アナリティクス」といった解析ツールを使うことで求められます。利用している製品や広告の活用方法に合わせて、使用するツールを選ぶといいでしょう。

DAU・WAU・MAUとの違い

DAUと似た用語にWAUとMAUがあります。

WAUは「Weekly Active User 」MAUは「Monthly Active User」の略語で、それぞれ1週間あたりのアクティブユーザー、1ヵ月あたりのアクティブユーザーのことです。

dau

それぞれの指標は、下記の計算式で表せます。

  • WAU率=(1週間の間でサービスを利用したユーザー数)/(登録者数)
  • MAU率=(1ヵ月の間でサービスを利用したユーザー数)/(登録者数)

指標とする期間は、アクティブユーザーを割り出したいサービスやアプリによって異なります。そこで次は、DAU・WAU・MAUのどれを指標にすべきかの判断基準について解説します。

DAU・WAU・MAUのどれを指標にすべきか

DAU・WAU・MAUは、以下の基準で指標にするものを選びましょう。ひとつずつ詳しく解説します。

  • 日常的に使用してほしいならDAU
  • エンタメ系のサービスならWAU
  • 長期利用を目指すならMAU

日常的に使用してほしいならDAU

SNSやニュースアプリなど、毎日使うサービスの場合は、DAUを指標にしましょう。

日常的に利用してもらえなければ意味がないため、DAUからユーザーの満足度を判断することが重要です。

【DAUは、日常的に使用するアプリにおすすめ!】

dau

特にSNSやニュースアプリの場合、複数のものを使い分けている人も多いです。DAUを指標にすることで自社サービスの人気度を判断し、多くの人に利用してもらえるよう改善していきましょう。

エンタメ系のサービスならWAU

【WAUは、週1回は使うようなアプリにおすすめ!】

dau

エンタメ系アプリのように、週1回は使ってほしいものは、WAUを指標にしましょう。具体的には、週1で新作が更新されるような漫画アプリや動画視聴アプリなどが適しているでしょう。

実際に株式会社AbemaTVが提供している「Abema」では、アプリ視聴を習慣化するためにWAUを重視しています。

参考:新規投資家向け資料(株式会社サイバーエージェント)

利用を習慣化したいアプリ・サービスに対しては、WAUを指標にするのが有効です。

長期利用を目指すならMAU

【MAUは、長期利用を目指したいアプリにおすすめ!】

dau

企業向けのツールなど長期利用を目指すアプリ・サービスは、MAUを指標にするのが効果的です。

企業向けのツールなどは毎日や毎週は使わないものが多数あります。しかし、月に1回以上使っていない場合は、ツールの使い方や利便性などを感じておらず、ゆくゆくはツールを解約することもあると考えられます。

このようにMAUは長期的に使用してもらう場合に有効な指標といえるでしょう。

DAUをKPIに設定して管理すべきか

KPIでいうと、ほかにも重要な数値がいろいろありますが、DAUをKPIに設定すべきかという疑問が出てきます。

結論からいうと、DAUが有効な場合KPIにして管理するのはおすすめです。しかし、その場合は既存ユーザーと広告による獲得などの新規ユーザーの割合なども合わせて見る必要があるでしょう。

dau

新規ユーザーは一度利用してすぐに離脱する可能性がありますので、広告を打ったときのみDAUが増え、その裏で既存ユーザーの利用頻度が下がっていたということもあるでしょう。

サービスの利用状況を検討する上で、DAUは重要ではありますが、必ずユーザーの構成比なども確認すると良いでしょう。

例えば、ゲームのDAUの数値を上げるときは「新規ユーザーを狙いつつ、既存ユーザーにも嬉しいイベント」などを企画するのがおすすめです。新しいユーザーの獲得に目がいきすぎて、既存ユーザーをないがしろにしないようにしましょう。

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DAUを有効活用しサービス改善につなげよう

一定の期間のアクティブユーザーを表す場合、その期間が1日ならDAU、1週間ならWAU、1ヵ月ならMAUで表します。

DAUやWAU、MAUはサービスやサイトがユーザーにどのくらい受け入れられているのかを測る重要な指標です。これらの指標を定期的に計測して、サービスを改善していくことでよりユーザーに受け入れられるサービスを作っていくことができます。

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ナイル編集部

編集者情報

ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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