サブドメインとサブディレクトリの違いとは?使い分け方を解説!

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サブドメインとサブディレクトリの違いとは?使い分け方を解説!

一見すると同じようなものに思える「サブドメイン」と「サブディレクトリ」ですが、実はまったく異なる役割を持っています。使い方を間違えると、SEOにおけるマイナス評価を受けるかもしれません。

そこで本記事では、サブドメインとサブディレクトリの両者の違い、使い分け、それぞれの概要について解説します。

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サブドメインとサブディレクトリの違い

サブドメイン
サブディレクトリ
SEO上の違い
メインサイトからの影響を比較的受けにくい
メインサイトからの影響を比較的受けやすい
検索結果の違い
検索結果ページの表示形式に違いは無い

サブドメインとサブディレクトリは、「SEO」と「検索結果」の観点でみると上記の表のような違いがあります。

以下では、それぞれの観点の詳細を見ていきます。

そもそも、サブドメインとサブディレクトリについて知りたいという方は、こちらをご覧になってください。

SEO上の違い

結論から言うと、サブドメインとサブディレクトリには、以下のようなSEO上の違いがあると考えられます。

  • サブドメイン:メインドメインからの影響を比較的受けにくい
  • サブディレクトリ:メインドメインからの影響を受けやすい

Googleはサブドメインと、サブディレクトリのどちらを使うべきかという問に、以下のように説明しています。

ご自身にとって整理や管理が最もしやすくなる方法を選んでください。インデックス登録や掲載順位に対する影響は特にありません。

参考:Google 検索セントラル

しかし、実際には影響はあると考えられることが多いのです。

前提として、ドメインが同じであれば同じ発信元として扱われることがほとんどです。この原則から、下記の3つのURLは同じ発信元扱いとなります。

  • メインサイト:https://example.com/
  • サブドメイン:https://sub.example.com/
  • サブディレクトリ:https://example.com/sub/

この前提がありつつも、サブドメインは評価の付き方が「新規サイト」として扱われる一方、サブディレクトリは評価の付き方が「完全に同じサイト」扱いになることが多いです。

このことから、両方ともメインサイトからの恩恵は受けるものの、サブディレクトリはより直接的な影響を受けるといえます。実際にメインサイトからの影響力の差が順位にも反映されていることが多いのです。

検索結果の違い

検索結果ページの表示形式は、サブドメインとサブディレクトリのどちらでも変わりありません。ここでは、サブドメインで運用されている「Yahoo!」とサブディレクトリで運用されている「価格.com」を例に表示形式を見ていきます。

サブドメイン(Yahoo!)の場合

まず、「Yahoo!」と検索したGoogleの検索結果は以下の通りです。(※2022年3月10日の検索結果)

「Yahoo!」と検索したGoogleの検索結果

Yahoo!JAPANの検索結果の中にYahoo!のサブドメインのコンテンツである「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!ショッピング」が束ねられて表示されています。

このことから、少なくとも完全な別サイトということではなく、メインサイトと密接な関係にあるものとして扱われていることがわかります。

サブディレクトリ(価格.com)の場合

続いて、「価格.com」でのGoogle検索結果は以下の通りです。(※2022年3月10日の検索結果)

「価格.com」でのGoogle検索結果

ここでもサブディレクトリのコンテンツである「家電」や「パソコン」が先ほどの「Yahoo!」の例と同じように束ねられて表示されています。

以上のように、サブドメインとサブディレクトリで検索結果への表示形式に違いはありません。

サブドメインとサブディレクトリの使い分け

基本的な考え方としては、メインサイトとテーマが大きく異なる場合にはサブドメインを、それ以外の場合はサブディレクトリを使うことをおすすめします。以下でその理由を詳しく解説していきます。

サブドメインとサブディレクトリの使い分け

メインサイトとテーマが大きく異なる場合はサブドメインを使う

以下の3つのいずれかに該当する場合には、サブドメインを使うことをおすすめします。

  • メインサイトとテーマが大きく異なる場合
  • セーフサーチに引っかかる可能性のあるコンテンツを扱う場合
  • YMYL領域を扱う場合

まず、メインサイトとテーマがかけ離れたコンテンツを新しく作成していきたい場合には、サブドメインが効果的です。

その理由は、サブディレクトリだとサイト内にさまざまなテーマのコンテンツが混在することになるためです。こうなると検索エンジンがサイトのテーマを上手く認識できず、「専門性」の判断を誤ってしまう可能性があります。結果として、コンテンツを増やしていっても「サイトの専門性は低い」と判断され、検索順位が上がりにくくなる可能性があります。

理由の2つ目として、サブドメインを使ってサイトを分割すると、テーマ毎のアクセス解析がしやすくなることも挙げられます。サイトのテーマによってターゲットやゴールは当然異なるため、サブドメインで分けてそれぞれ分析をしたほうが作業が容易です。

また、アダルトコンテンツのようなセーフサーチ(ポルノや暴力などの表現を含むコンテンツを検索結果から除外する機能)に引っかかる可能性のあるコンテンツは、サブドメインを使うことをおすすめします。これはサブディレクトリで運用してしまうと、サイト全体がセーフサーチ対象になってしまう可能性があるためです。

さらに、金銭や健康に関するいわゆるYMYL(Your Money Your Life)のコンテンツについてもサブドメインで運用することをおすすめします。YMYLの領域はGoogleによる順位付けがシビアなことで知られていますが、サブドメインで独立させて専門性を高めるとかえって順位が付きやすい場合があります。

メインサイトとテーマが近い場合はサブディレクトリを使う

メインサイトとテーマが大きく異ならないのであれば、サブディレクトリを使います。サブドメインとサブディレクトリで迷った場合には、基本的にはサブディレクトリを選ぶことがおすすめです。

理由としては単純に、サブドメインは取得に多少なりとも費用がかかり、サイト管理の手間も増えるためです。また、SEOの観点から見ても、メインサイトから直接恩恵を受けられるサブディレクトリのほうが有利である場合が多いと考えられます。

また、オウンドメディアについても、メインサイトと近いテーマを扱うケースが多いため、基本的にはサブディレクトリがおすすめです。

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サブドメインとは

ここからは改めて、サブドメインとサブディレクトリについて解説します。いまいち意味わかっていなかったんだよなという人はぜひ読んで下さい。

サブドメインは、運営しているサイトをテーマや用途に合わせて分割するときに用いられるものです。

例えば、元のサイトのURL(ルートドメイン)が「https://example.com/」だった場合、サブドメインを使って分割すると、新しいサイトのURLは「https://sub.example.com/」となります。この“sub”の部分をサブドメインと呼んでいます。

ルートドメインから分割してサブドメインを作成する

サブドメインを用いている身近な例は「Yahoo!」のサイトです。Yahoo!は「ヤフオク!」や「知恵袋」などさまざまなサービスを展開していますが、以下のようにサブドメインを用いています。

  • Yahoo!JAPAN: https://www.yahoo.co.jp/
  • ヤフオク!: https://auctions.yahoo.co.jp/
  • Yahoo!知恵袋: https://chiebukuro.yahoo.co.jp/

上記URLのYahoo!JAPANの「yahoo.co.jp」に対し、ヤフオク!の「auctions」や知恵袋の「chiebukuro」がサブドメインに当たります。

サブドメインは、契約しているレンタルサーバーの設定画面などから作成が可能です。実際に作成する際には、レンタルサーバーによって操作方法が異なるので、契約している会社に確認してみてください。

サブドメインの2つのメリット

サブドメインを作成するメリットは以下の2つです。

メリット1 サイトに統一感が出る

メリット2 ユーザーに信頼感を与えられる

メリット1 サイトに統一感が出る

1つ目のメリットは「サイトに統一感が出る」ことです。メインサイトで扱うコンテンツのテーマが広くなりそうなとき、テーマごとにサブドメインで分割するとそれぞれのサイト内に一貫性が生まれます。

もう一度「Yahoo!」の例で見てみると、Yahoo!全体ではニュースや買い物、旅行など幅広いコンテンツを取り扱っています。もしも1つのドメインにすべてのコンテンツを詰め込むと、さまざまな情報が混在することになってユーザーに「一貫性がない」という印象を与えかねません。そこでサブドメインを使って「Yahoo!ニュース」「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!トラベル」と分割することで、各サイト内でのテーマに統一感が出ます。

扱っているコンテンツに一貫性があると、検索エンジンがサイトのテーマを認識しやすくなってSEOにも好影響が出ます。これは、検索エンジンがページの評価をする際に「専門性」を重視しているためです。

検索エンジンはサイトのテーマを把握した上で、それに関する情報の量と質から専門性を判断しています。このため最初にテーマを上手く認識してもらえないと、専門性の判断に狂いが出て検索順位が上がってきません。反対にテーマを正確に認識してもらえれば、あとはコンテンツを充実させていくことで上位表示が狙えます。

メリット2 ユーザーに信頼感を与えられる

メリットの2つ目は「ユーザーに信頼感を与えられる」ことです。サイトをサブドメインで分割しても、ユーザーは運営元が同じだとわかります。このため、メインサイトで培ってきたブランド力はサブドメインにも影響を及ぼします。

サブドメインのデメリット

サブドメインを使うデメリットは「SSL証明書の費用がかかる」ことです。

サブドメインでサイトを分割する際、ドメインの取得費用はかかりませんが、それとは別にSSL証明書の費用がかかります。SSL証明書はサイト内のセキュリティを維持するために必要不可欠なものですので、この費用を削減することはできません。

※マルチドメイン証明書やワイルドカード証明書を利用すれば、新たに証明書の費用がかからない場合があるので、サブドメインでの運用がわかっている際には、そちらの導入を検討しましょう。

サブディレクトリとは

サブディレクトリは、同じドメイン内でテーマ毎にコンテンツを仕分けるときに用いられるものです。

例えば、運営しているサイトのURL(ルートドメイン)が「https://example.com/」だった場合、サブディレクトリを使って仕分けるとURLは「https://example.com/sub/」となります。この“sub”の部分をサブディレクトリと呼んでいます。

ルートドメインの中にサブディレクトリを作成する

サブディレクトリを使っているサイトの例として挙げられるのは「価格.com」です。以下の通り、商品の種類ごとにサブディレクトリを使ってコンテンツを仕分けています。

  • 価格.com : https://kakaku.com/
  • 価格.com 家電製品: https://kakaku.com/kaden/
  • 価格.com PC製品: https://kakaku.com/pc/

価格.comの「kakaku.com/」に対して家電製品の「kaden」やPC製品の「pc」がサブディレクトリに当たります。サブディレクトリの作成は、レンタルサーバーの管理画面から設定が可能です。

サブディレクトリの2つのメリット

サブディレクトリを作成するメリットは以下の2つです。

メリット1 サイトの専門性を深められる

メリット2 管理の手間が少ない

メリット1 サイトの専門性を深められる

1つ目のメリットは「サイトの専門性を深められる」ことです。サブディレクトリを作成して1つのテーマに関する様々な観点からのコンテンツを追加していくと、サイト内の情報量が増えていきます。結果、「専門性の高いサイト」としてGoogleからの評価も上がり、検索上位に表示されやすくなります。

メリット2 管理の手間が少ない

メリットの2つ目は「管理の手間が少ない」ことです。サブディレクトリを作成してもあくまでサイトのドメインは1つなので、複数のサイトを扱うサブドメインと比較すると管理が容易になります。

サブディレクトリのデメリット

サブディレクトリのデメリットは、「複数のテーマがあると専門性が薄まる可能性がある」ことです。

テーマが1つであれば統一感のある専門性の高いサイトへ成長していきますが、反対に複数のテーマを扱うと同じドメイン内にさまざまなコンテンツが混在することになります。こうなると、検索エンジンが「サイトのテーマ」を正確に把握できません。

扱っているコンテンツに一貫性があると、検索エンジンがサイトのテーマを認識しやすくなり、SEOに好影響が出る場合があります。これは、検索エンジンがページの評価をする際に「サイト全体の専門性」も把握しているためです。検索エンジンはサイト全体の情報の量や質などから専門性を判断しており、YMYL領域などでは専門性の低いサイトの上位表示は難しくなっています。

サブドメイン・サブディレクトリを上手に活用しよう

サイトの中のコンテンツを仕分けたいと考えたとき、よほどテーマが大きく異ならないのであればサブディレクトリで運用することをおすすめします。一方でまったくテーマが異なるときやセーフサーチに引っかかる可能性のあるコンテンツを扱う場合などには、サブドメインでの運用を検討してみてください。

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    編集者情報

    ナイル編集部
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    2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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